― 破天荒リーディング「象の記憶」を開催するきっかけについて教えてください。 K 20歳代の頃に、川添さんのもとで働かせていただいておりました。「象の記憶」の後半に出てくる、川添さんが「空間プロデューサー」をされていた時期になります。 2022年に本書が発行され、読ませていただいておりました。そして、昨年、ご逝去された際、今まで受けたご恩を何かのカタチでお返しすることができないかと考えるようになりました。
フラメンコパフォーマンスがある大型ビアレストラン 「キリンラガーフィエスタ」@水道橋(1991年)
会員制クラブ
「BAROCCO」@六本木(1992年)
KUSHI WINE-CAFÉ
「QSY(クッシー)」@表参道(1992年)
― 何故、リーディングという方法をとることにしたのですか? K 川添さんが書かれた言葉を伝えるには、“語る”という手法が最も適切だと思ったからです。人の身体を通して言葉を伝えることで、川添さんの生涯が、より鮮明に浮かび上がってくるのだと確信しています。 また、リーディングというライブ公演ですので、音楽も奏でることができる。フラメンコギタリストであった川添さんに敬意を表して、ギターの生演奏もリーディングに織り込むようにしました。
― 準備は半年という短い期間で行われたとのことですが。 K いろいろなご縁があり、天然ダンス工房さんのお力添えもあり、企画を具体化することができました。
― 破天荒リーディング「象の記憶」の公演で伝えたいことは何ですか? K 閉塞感のある昨今ですが、皆さんに、何か新しいことに挑戦して未開拓のフィールドを切り拓いていくという夢を持って欲しい。川添さんの生きざまを知ってもらうことで、観に来ていただいた方々に、未来に向けての希望を見出して欲しいと願っています。