2008年 9月

2008年9月27日(土)14時より、
恵比寿の住宅街にひっそりと佇むモダンなお寺・泉明寺にて、
シアター・セラピーとセルフレッシュ・ヨガのプレ・セミナーが行われた。


恵比寿・泉明寺

今回は本格始動前のプレ・セミナーとして10名限定で敢行しました。

まず、何をやるセミナーなのかが、最初は、分かり難いと思います。
今まで、誰もやったことがないセミナーなので致し方のないことなのですが、
ごく少人数の方々と、密に、コミュニケーションすることによって、
内容の深度を深め、より拡販していくためのベースを構築することが目的でした。

14時過ぎに、セルフレッシュ・ヨガからスタート。
背景に「祈りの音楽」を流しながら、ゆっくりとヨガの世界へと誘っていきます。
インストラクターの堤かつら氏が、ゆっくりと皆を指導していきます。

参加者のほとんどがヨガ初体験の方々です。
しかし、意識が高い方が多かったためか、
初回ではなかなか出来ないポーズなどもどんどんクリアしていきます。

身体の可能性と限界を知ることで、自らを深く理解していく。
そして、自らを知ることで、心が和み癒されていく。
心身共に完全なリラックス状態へとスライドしていきます。

凛とした空気が会場を包んでいきます。

休憩を挟んで、シアター・セラピーを行います。

男女1組になって、芝居の台本を読んでいきます。
その日初めて会ったふたりが恋人同士になって語り合っていく。
ただ、それだけのこと何です。

しかし、これが思いの外、気持ちを発散出来るんです。
日常なら恥ずかしくて言えないような
台詞や態度をとることが出来るんですから。

また、語り合うふたりを見て、参加者から笑いや野次が飛んだりもします。
これは予想外。皆、このバーチャルな世界に入り込んでいきます。

ヨガにセラピーと盛沢山な内容でしたが、皆さんにはとても喜んでもらえました。
ただ、両方共、もっとたっぷりと体験したかったという声が多く聞かれました。
時間配分や内容を再考し、
次回は、更にブラッシュアップしてお目にかかりたいと思います。

当日参加された方のコメント


<シアター・セラピー>ナビゲーター

草川 一
日本大学芸術学部演劇学科卒。
日本メンタルヘルス協会公認・心理カウンセラー。

 

<セルフレッシュ・ヨガ>インストラクター

堤 かつら
ライフアップヨガ学院・NPOヨガ元氣学
認定インストラクター

圧巻である。終演後も、愕然としたまま身体がゾクゾクし続けていた。100年の時を経て、イプセンの「人形の家」は、2008年の渋谷で、見事に甦った。男と女の関係性や在り方というものを、表層的な出来事だけを追うことなく、戯曲の裏側に散りばめられた人間の本質を掴み掘り起こすことで、現代の観客に直球で問題提起を叩き突けてくる。古色蒼然とした、女性の自立を描いた名作、というレッテルはここで書き直され、新たな1ページが加わることになった。

通して演じると上演時間は2時間30分を切るかもしれない。しかし、敢えて休憩を2度挟み、戯曲に忠実に3幕ものとして上演することで、くっきりとテーマが浮き彫りになってくる。ノラの心情が核となって物語は推移していくのだが、1幕はこれまでの生活をあくまでも変えずに守ろうとする思いが揺ぎ無く、2幕では、あることで追い詰められていくノラの思いは千路に乱れ混沌としていく。そして、3幕、隠し通していたことが露見すると一気に自分の本当の思いを吐露し、自分の人生に決着を着けることになる。

デヴィッド・ルヴォーは、劇中で起こる出来事や登場人物の言動によって変化する思いを、台詞を頼りに徹底的に紐解いていく。この言葉はどういう思いで言ったのか、誰に向けて語っているのか、どの行動の起因になっていくのか。まるでその時の神経の状態を検証し、ピンセットでその1本1本をつまみ出すがごとく、繊細に繋ぎ合わせていくのだ。故に、どんな小さな一言も意味を持ってくる。台詞が勢いで流されたり、謳い上げることで現実から乖離したりすることは決してない。全てが緊密に連鎖しているため、濃密な緊張感が産み出されることになる。

特筆すべきは、宮沢りえ、である。1幕はこれまで我々が知っている可愛い宮沢りえであり、良き妻であり母であるノラをナチュラルに演じていく。2幕から様相は変化していく。特に堤真一演じる夫ヘルメルの目を逸らすためパーティーで踊る予定のタランチュラのダンスを舞い踊るシーンは、狂気さえ孕んでいて押さえつけられている気持ちがマグマのように噴出しかかってくる。そして3幕。シンプルに向かい合わせに置かれた椅子が2脚。向かい合うノラとヘルメル。既に気持ちを決めたノラが語る台詞のひとことひとことがグサグサと胸に突き刺さる。自分より名誉や世間体を優先した夫に完全に見切りを着けていく。そこには、これまでの庇護された従順な女はいない。分かることと分からないことを十分承知した上で、なおかつ自分の道を選ぼうとする決断を下した迷いのない女が存在していた。バッサリと夫の考えを斬り捨て自分の道を切り拓こうとする姿に惚れ惚れする。

私ははしゃいでいただけ、一度も幸せだったことはなかった、あなたは私に子供を育てる資格はないと言ったので優れた方に子供は育ててもらえばいい。そして、奇跡を待っていたのだ、と。それは、全てが露見した時にあなたは、全て自分の責任だ、ノラは悩む必要などないと言ってくれるのではないかと思っていた。しかし、そうは、言ってくれなかったのだと、凛として言い放つ。枚挙にいとまのない名台詞のオンパレードなのであるが、大人の男女であれば、誰しもがこれまで一度は直面したことがある感情のすれ違いを描き絶品である。発表当時は、自立の決断はスキャンダルな出来事だったのであろう。しかし、ある意味、普遍的とも言える男女の感情のもつれをフューチャーしたことが、現在でも、共感を得ることを勝ち得た最大の要因ではないだろうか。

クロクスタとクリスティーネの関係性も合わせ鏡のようでいて面白い。時を経て逡巡した果てに再度結ばれるこのふたりは、お互いの気持ちをさらけ出すことが初めてであったノラとヘルメルのこれからを示す予兆のようにも感じられる。また、ドクター・ランクの存在により、死、という顛末も予感させられる。

ノラは人形のように生きることを強いられてきたし、自分でもそう思って振舞ってきた。しかし、既成概念に囚われそこから抜け出すことが出来ないのは、本当は、男の方ではないのかという、強烈なメッセージを最後に感じとった。空っぽだ、と囁き立ちつくすヘルメルの思いを断ち切るがごとくストンと暗転になるラストに、2008年の迷える子羊の姿を見た気がした。男だって、鋳型にはめ込まれた、人形、なのだ。傑作である。

心と身体を<真>に開放させるための、今までにない体験型プログラムを組みました。

今の生活にもう少し艶と潤いを与えたい。
ちょっと溜まったストレスをスッーと解消させたい。

そんな思いを持つ貴方のためのカリキュラムです。


<シアター・セラピー>

セラピーとは言っても、心理カウンセリングをするわけではありません。

用意された台本・テキストに沿って、まるで俳優のように、
そこに書かれた出来事を演じていく。
ただ、それだけなのです。

自分が違う人物を演じていく。
そしてそれを参加者が見ているというシンプルな状態。

いままで抑えていたあなたの感情が、テキストというナビゲータによって一気に噴出し、笑い、泣き、恋をし、怒る、ことになるのです。
思いっきり感情をぶちまけていいという状況、いや、ぶちまけなくてはいけない状況。

ワクワクしてきませんか。

また、テキストを取り払いある設定を設けて、
その中で役を演じていく<エチュード>も次の段階でトライしていきます。


<セルフレッシュ・ヨガ>

心にしっかりと汗をかいた後は、身体をリラックスさせていきます。

ここで行うのはSEL☆F☆RESH<セルフレッシュ・ヨガ>。
コンセプトは、自分自身を、フレッシュにリセットしていくためのヨガ、です。

本来の自分を取り戻すため、ブームに乗らない、ヨガの本質を体験していきます。

もてなしの演出を施すということも、これまでにない方法です。

まず、貴方をお迎えするために選んだ<アロマ>が会場を覆います。

そして、ゆったりとした<音楽>に身をゆだねながらヨガを行っていきます。

休憩時には、貴方を想ってセレクトした<ティー>を振る舞います。

お帰りの時には、プチ・プレゼントを用意。

身体を開放することで始めて分かる、自分の身体の限界と可能性。

その空間にいることを考えてだけで、リラックスできるような気がしませんか?


トライアルコース(日程相談可)

●プレ開催決定!
2008年9月27日(土)14時 恵比寿・泉明寺 (約2時間)
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-12-7  →MAP

<シアター・セラピー> 45分
休憩 15分
<セルフレッシュ・ヨガ> 45分
リラックス・タイム 15分

※プレ開催に付き、2000円/1人。


<シアター・セラピー>ナビゲーター

草川 一
日本大学芸術学部演劇学科卒。
日本メンタルヘルス協会公認・心理カウンセラー。

 

<セルフレッシュ・ヨガ>インストラクター

堤 かつら
ライフアップヨガ学院・NPOヨガ元氣学
認定インストラクター

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