2007-05-21

出版企画「うたのひびき」 ~日本の唱歌15選~

5月18日(金) 全国書店にて絶賛発売中!

いやあ、実に波乱万丈な経緯を辿った企画でした。
既に発売されているどの本の企画よりも、早い段階から進めていた案件でしたが、
これが、一筋縄ではいかなかった。

昨今の出版事情の厳しさに加え、版元の合併・精算などのあおりを受け、沈没寸前だったこの企画を、桃園書房が救ってくれたのが3月末。それから早急にプロジェクトを発信させ、何とか日の目を見ることが出来ました。関係者の皆々様、本当に有難うございました。

そんな皆の思いがギュと凝縮された分、何だか、とっても温かな本に仕上がりました。シンプルだけど中身はグッと濃いです。それは、唱歌という素材自体が持つパワーに他ならないのですが、その魅力に導かれるように、デザインもイラストも、そして、選定された唱歌を語る解説も、実に楽しげに、ノリまくってます。
独自の世界観を繰り広げ、一種のアート本のような体裁になりました。

また、今回は、選定した15の唱歌の歌唱CD付! NHKの「おかあさんといっしょ」の元・ハイ・ポーズのおねえさん、馮智英さんの朗々とした歌いぶりは見事です。

唱歌の歌詞を、一旦全部、ひらがなにして、それを漢字に書き直していくという、能力開発本の一種ではありますが、途中、CDを聞きながら思いを馳せるというプロセスが、他のお勉強本にはない特徴かな。その歌に込められた、思いや光景を想像することで、自分の体験ともシンクロさせていく効果もある訳です。

表紙には、もう何十年もお世話になっている、萩原朔美さんの言葉も戴きました。この言葉が、また、この企画の本質をズバリと突いていて、さすがだなと、感嘆致しました。

ご両親、あるいは、お子様と一緒に、楽しんでいただける本だと思います。

よき日本の文化は、絶やさず伝承していきたいものです!

本屋へGO!

 

クサカワ ハジメ

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