山田 |
「最初から演出家になりたいという野心は全くなかった。東宝に入社し、自分のやりたいことは何かと悩む時期もあったが、芝居をやってメシを食うということにこだわって3年位経った時、急に面白くなり始めた。有名俳優と作る何十人もの人々が関わる億単位のバジェットが動く高水準な現場にいること。ダイナミックに動くシステムが見えた時、面白さがやっと実感できてきた。
全体像が見えてくると、次の段階で中期的な目標が出来てくる。そうするとやりがいみたいなものが生まれてくる。後輩も出来てくる。また、自分の力でつくり変えることも出来てくる。そして、プロとして磨かれていく。」 |
山田 |
「自分のやりたいことを職業にするには、経済的に自立出来ることをまず選び、内容はその後から充実させていく。もうひとつは、自分を信じて自分オリジナルのものを作り続けること。それが本当に本物であれば世間は認めてくれる。そのどっちかじゃないかな。」 |
山田 |
「私は幸運なんですが、何がなんでもこれを成し遂げるんだという枷を課すのではなく、ストレスがないスタートがきれたという、何となく始まったというのが、自分には無理がない状態で良かったかなと。」 |
山田 |
「「海馬」という本にあったのですが、脳の側坐核という箇所は人間のやる気を刺激するところ。そこを刺激するにはまずやってみる。今日はやりたくないなーと思っても、やってるうちにやる気がでてくる。ものを作るというのはそういうことじゃないかな。だめもとでやってみる、やっているうちに何かが見えてくる、やっていることが次につながっていく、つながっていくことが新たなものにつながっていく。」 |
山田 |
「意識的にブレーンを変えていく。共通の言語を探し、また、自分の知らなかったことを教わることがある。新しい人とゼロから仕事をするのは、リスクがあるし勇気もいるし根気もいるし面倒だし結果がでないかもしれないし。でも、得ることの方が断然多い。」 |
山田 |
「待っていてもチャンスはやってこない。まずは、積極的に動き熱意を示す。熱意に見合う実力を与えられた場で発揮する。そして、それを、継続していく。」 |
山田 |
「モラルある作品。節度ある作品を作りたい。その作品の世界にきちんとモラルがあるという。一番に考えているのは実はそこなんです。」 |
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